アンガーマネジメントに、我慢はいりません。戦うためのアンガーマネジメントとは?
争いを避けて、飲み込んできたことはありませんか。
理不尽な扱いを受けても、「まあ仕方ない」と自分に言い聞かせて我慢する。
その方が波風は立たないからです。
でも、その我慢の先に、本当に守りたいものは守れていますか。
答えは案外シンプルです。
怒ってはいけないのではなく、怒るべき時に、正しく怒れていないだけなんです。
私自身、かつて怒りに怒りで返し、家族にまでその怒りをぶつけていた人間でした。
だからこそ、感情マネジメント研修の中で毎回伝えていることがあります。
それは、戦うべき時に戦えるようになることこそが、本当のアンガーマネジメントだということです。
この記事では、我慢を手放して、必要な時に毅然と戦うための考え方をお伝えします。
職場での人間関係にも、家庭や身近な人づきあいにも通じる内容です。
アンガーマネジメントは「怒らないこと」ではない
私は講座の中で、いつもこうお伝えしています。
怒りのない人はいません。
驚かれる方も多いのですが、これは事実です。
怒りは、私たちが生きていくために必要な感情だからです。
危険から身を守るときも、大切な人を守るときも、怒りという感情が背中を押してくれます。
それなのに、多くの方が「怒り=悪いもの」だと思い込んでいます。
・波風を立てたくないから、黙って我慢する
・「大人げない」と思われたくないから、飲み込む
・争いになるくらいなら、譲ってしまう
こうした選択を重ねているうちに、本当に守るべき権利や生活まで、少しずつ手放してしまうんです。
アンガーマネジメントは、怒りを消す技術ではありません。
怒りを、正しく使うための技術なんです。
戦うべき時とは、権利や生活が守られない時
では、どんな時に戦うべきなのでしょうか。
答えはシンプルです。権利が侵害された時、命や生活が守られそうにない時です。
職場で理不尽な扱いを受け続けている時。
家庭で一方的に負担を押し付けられている時。
ご近所や親戚づきあいの中で、大切なものが脅かされている時。
こうした場面で「争いたくないから」と黙っていると、状況は変わりません。
それどころか、我慢を続けた分だけ、相手にとって都合の良い関係が固定されてしまいます。
私自身、公務員として働いていた頃、異動を願い出ても何年も無視され続けた経験があります。
あの時に必要だったのは、我慢することではなく、毅然と伝えることでした。
争わないことが、優しさとは限りません。
必要な場面で戦わないことは、自分自身を守らないという選択でもあるのです。
そしてそれは、相手との関係を長い目で見ても、決して健全な状態とは言えません。
消耗戦にしないために、引き際を決めておく
ここで大事なことをお伝えします。
戦うことと、戦い続けることは、まったく別の話です。
炎のように怒りを燃やし続ける戦い方は、こちら側にとっても、相手側にとっても大きな損失になります。
いわば消耗戦です。
これは、どちらにとっても良い結果を生みません。
だからこそ、戦い始める前に、引き際を決めておくことが欠かせません。
①期間を区切る(例:この件は半年間だけ主張し続ける)
②結果を区切る(例:ここまで要望が通ったら手を引く)
③相手の変化を区切る(例:一定の誠意が見られたら関係を見直す)
このように、戦いをやめる時を先に決めておくことで、感情に振り回されずに戦うことができます。
戦い方を知っている人は、引き方も知っています。
私が研修でお伝えしているのも、まさにこの考え方です。
感情を仕組みで制御できるようになると、戦うことも、やめることも、自分で選べるようになるんです。
まとめ
ここまでお伝えしてきたことを振り返ります。
・怒りは、生きていくために必要な感情である
・権利や生活が守られない時は、毅然と戦うべきである
・消耗戦にしないために、引き際を先に決めておく
我慢することが、優しさや強さの証だとは限りません。
本当に大切なものを守るために、正しく怒り、正しく戦う。
そして、戦いをやめる時も、自分で選べるようになる。
それが、私が考える戦うためのアンガーマネジメントです。
次のステップ
ここまで読んでくださった方の中には、「自分の場合はどう考えればいいんだろう」と感じた方もいるかもしれません。
私が主宰するアンガーマネジメント講座では、こうした具体的な場面を一緒に整理しながら、感情を仕組みで扱う方法をお伝えしています。
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この記事が、少しでもお役に立てましたら嬉しいです。